若松


京都ではいつもお世話になっていた、大家さんでもあり研究者でもある酒井隆史先生が、帰省のついでに博多に立ち寄るとのことで、一年ぶりに会いました。そして、みんなで北九州は若松までドライブ。港町の若松には、作家の火野葦平が住んでいたそうで、駅前でもちょうど『火野葦平と戦争展』も開催中。彼の遺した膨大な量のメモ書きにも驚くことながら、絵本に出てきそうなイラストもとっても素敵でした。そのなかに、どこかで見覚えのある河童の絵がちらほら。よくよく思い出すと、博多にある吉塚うなぎに飾ってある河童とそっくりです。それもそのはず、吉塚うなぎの河童の絵は、火野葦平が描いたものだそう。こんな近くに彼の作品があったとはつゆ知らず。でも、結構有名な話みたい。
写真は、廃墟のような建物、上野海運の窓から。外には真っ赤な若戸大橋が見えました。鉄鉄しいその外観が、何とも言えず、いい味出してます。