期待

 ←先日行った21世紀美術館の「タレルの部屋」
大家の酒井さんと相方と、鴨川沿いの寿司屋で昼間からビールを飲みながら、世界について話した。世界はどうやら、こちら側が「期待」していないと、何も与えてはくれないらしい。異世界へと広がる通路はそこかしこに転がっているのだけれど、「期待」せずにいるとそれに気付かずに通り過ぎてしまう。でも「期待」した分だけ、世界はきちんと答えてくれるのだ。ただ、知った「つもり」になっていると、どんどん通路を見逃してしまう。私もよく知ったり分かった「つもり」になるので、危ない危ない、と思い直す。そして、自分にも、他者にも、未来にも、「期待」をしながら生きられたら、きっと世界はたくさんの新しい通路を開いてくれるという気がして、なんだか嬉しくなった。
8月になるのにはっきりしない天気が続いているけど、今日は一日晴天。