帰って来た『日輪の翼』

 ←名前の分からない花。野菊の仲間のようです。
私が電話で〈路地〉の話ばかりしていたからか、相方が中上健次の本を2冊くれた。最初『日輪の翼』を読んでいたら、途中、酒屋で紛失してしまった。今読んでいるのは『夢の力』。熊野の話がたくさん出てくる。熊野は彼にとっての故郷であり、ルーツであり、道筋であり、〈路地〉なのだなあと、しみじみ思う。私にとっての〈路地〉は、やっぱり福岡なのだろうか。その後、『日輪の翼』がひょっこり見つかった。お酒にまみれて皺々になっていたけれど、ちゃんと自分のところに帰ってきてくれたので嬉しい。