空中散歩

「空中散歩」に行って来ました。
なかでも「元斎×縫部DUO」は本当に良かった。
30分にわたるノイズのなか、縫部さんの肉体が蠢く。
ふたりとも違う手段で同じ舞台にいるけど、
ふたりとも音楽を奏でているように感じたし、
ふたりとも踊っているように見えた。
そこにはちがう空間があって、もうひとつの宇宙がありました。


土方巽が「舞踏とは、消えるからかたちが残る」と言ったけれど、本当にその通りだと思った。
踊りも見た瞬間に、そして音も聞いた瞬間に消えていく。
けれどやっぱり残るし、今もこうやって私のなかにはちゃんとある。
本当に忘れたものなんて何一つない、と思った。