安納芋


夏から育てていた安納芋。収穫してしばらく置いておくと、熟成して甘〜くなるらしい。2週間くらい経って、待ちきれずに蒸かしてみると、どうですか、この色。甘みもすごい。うちの庭の畑は、お世辞にも肥沃とはいえないけれど、頑張って育った野菜たちをみると、やっぱり大地に感謝だなあといつも思う。

ほのぼのマルシェ


ほのぼのマルシェに行って来た。ほのぼのマルシェとは、脱原発を謳う女性たちが、ぐるっと九州を一周して歩く「ぽのぽのマーチ」が辿り着いた場所でひらく小さなマルシェのこと。第1回目のこの日は、熊本のアンナプルナ農園にて。天気もよくて、ご飯もおやつもコーヒーも美味しい。雲ひとつない森のなかで、女性たちがフラダンスを踊ったり、歌をうたったり。原発なんかいらない、と願う気持ちはみんな一緒。そう願うことは誰かを憎むことではなくて、誰かに寄り添いながら幸せな時間を過ごすことでもあるんだろうなあ。

脱・資本主義豆乳ヨーグルト


鶴見済さんの近著『脱資本主義宣言』の刊行記念トークツアー(?)が福岡にもやってきました。お金だけのやり取りって誰もが違和感を抱いていると思うのですが、この本を読むと、その違和感が確信に変わります。そして、私たちがどうして農業や、自律的なコミュニティに向かおうとしているのか、手にとるように分かります。目に見えるものも、目に見えないものも、人のものも、みんなのものも、すべてが商品になってしまうこの世の中。いつのまにかみんなお金に縛られてしまっているけれど、そうではない経済活動、もっと自由で豊かで彩りのある経済が、あるんじゃないかと模索中です。手始めに、会場で手に入れた豆乳ヨーグルトの乳酸菌をリサイクルして、まずは目指せ脱・資本主義豆乳ヨーグルト! 毎日培養、毎朝食べていますが、かなりいけます。

阿蘇と偶然

 
東京から遊びに来た友人と車で阿蘇へ。途中で、いろんな動物をかたどった植木が乱立する謎の動物園?みたいな場所があって、思わず車から降りた。シザーハンズを彷彿とさせるデザイン。しかも数も半端なく、かなりの面積に100体くらいはあった。植木アート? 隣には鹿のいる柵があって、なかなかカオスな空間。帰り道、祭あとの神社に残された提灯の灯りがきれいで、これまた思わず下車。人が一人もいない、貸し切りの夜祭り。阿蘇に来て、強く記憶に残ったのはこのふたつ。目的地よりも、たまたま見つけたものに吸い寄せられる自分。たまたまの出会いが一番面白い。

星空映画祭


夜空の下で映画を観る。おやつ食べながら、お茶飲みながら映画を観る。子どもをひざの上に抱えて映画を観る。子どもが飽きてそのへんで遊び出しても親は映画を観る。そんな自由気ままな一日だけの映画館が、糸島で開かれました。観たのは鎌仲ひとみ監督の『内部被曝を生き抜く』。福島第一原発事故後、政府が「ただちに健康に影響はありません」と言い続けたけれども、では「ただち」じゃなかったら? そういう「疑問」って、持ったままでは「不安」だけど、できるだけいろんなことを知ると、自分なりの「答え」を見つけるために対処しようとするから、「強さ」にかわる気がする。でもそれよりも、子どもと一緒に、あぐらかいて映画を観れたことが一番幸せな夜でした。